ノスタルジー
2018年も年の瀬となりました。
皆様どのような年末をお過ごしでしょうか。
私にとっての2018年のビッグニュースと言えば、長らく応援していた若手俳優を降り、贔屓に出会ったことかなと。
最後に彼の姿を見たのがイベントの最前席からだったのも、私らしい終わりだったなと思いました。
過去に何度か共演者に宝塚出身の方がいらっしゃったこともあり、宝塚界隈でも彼の話題が上がることもしばしばで、なんだか誇らしいような謎の気持ちになります。今でもしあわせな気持ちにしてくれてありがとう!懐古厨より。
そんなわけで宝塚界隈にやってきて、初めて観劇した日から半年が経ちました。なんとまだ半年…
いただいたタカラヅカスペシャル2016のDVDで宝塚を初めて観て、その後すぐスカイステージを契約し、すぐ友の会に入会しました。オタクは思い切りが肝心だよ!!あとはノリとタイミングです。
実は、初観劇のその日のうちに、初めてのお茶会まで経験するという生き急ぎっぷりを発揮しました。
初めてのお茶会は愛月さんでした♡
お茶会後はレム日比谷にも泊まった!シャワールームがガラス張りでゲラゲラしちゃった!ホテルでスカイステージを観たのも覚えてるけど何を観たんだっけなあ。
ウケる。
家に帰って、天は赤い河のほとりの漫画を全巻借り、母と一緒に読み、母をライブ中継に連れて行きました。終演後、母は「黒太子の人がかっこよかった😆」と言っていて、血は争えないと実感しました。
これ以降母は宙贔屓の道を歩むのであった…
友達を始めて連れて行ったのは、星組ANOTHER WORLDでした。礼真琴さんの指差しを私だ!!!と取り合いになる勘違いも甚だしく図々しいオタクたち……
いやでも実際、13列センターは演者と目線の高さが合うので楽しかったです!星組のショーは圧が強い
8月には初めて宝塚へ遠征し、バウホールにも行きました。マチネハッスルメイツ→ソワレWSSでした。充実感がすごい。
和希そらさんのカリスマ性と輝きをバシバシ浴びました。ていうか客降りで軽率に手出せるオタクってハート強くない?私は無理です。
梅芸は若俳オタクのときからよく来ていたし、彼関連では初めての大阪遠征も、最後の大阪遠征も、梅芸でした。確か。
そしてこの次の日には東宝にて雪組凱旋門を当券で観劇。飛ばしまくるオタク。
最後列、傾斜が急すぎてマジで怖かった。落ちて死ぬことばっかり考えてた。
ラテンショー好きの血が騒いだ楽しい公演でした。
星組に連れて行った友達を、花組公演に再び連れて行ったりもしました。メサイア!鈴木〜〜!野口先生のショーわけわからんくて楽しかったです。
月組公演エリザベートにも行きました。これはいいことなのかわかりませんが、すぐに泣くオタクなので、シシィと愛希さんの姿がリンクしてダバダバ泣きました。役者と役を混同しているようでアレですが…
ライブ中継も!弟と一緒に行ったのですが、同じ血が流れ、同じ育ち方をしてきた人なので、終演後ありえん熱量で語ってきて、血は争えないと実感しました。(2回目)
そしてつい先日。
今年、初めて宝塚を観たのも、年末を締めくくるのも、タカラヅカスペシャル。
とってもわくわくしたしとっても楽しかった!これに尽きる。DVDよりも、劇場で、私が感じたことが全てだなと思います。宝塚はすごい。
そんなこんなで、2018年は終わりを迎えようとしていますが、たくさんの人やら色々とのご縁で、今年宝塚デビューをしたとは思えないほど、充実したスタートダッシュをきれたのではないでしょうか。知らんけど。
宝塚と出会ったことで新たにめちゃくちゃたくさんの人の顔と名前をインプットする作業が増えたなと思います。これが意外と楽しかった!タカスペで全員の顔と名前が一致したのでオタクとしての成長を感じました。
年末なので、来年に向けて神社に行き縁結び祈願もしてきました。あとは神にお任せします。頼んだよ〜!
2019年も宝塚との良いご縁がありますように♡
夢の話
出会ってしまった。
雷に撃たれたような、そんな劇的でロマンティックな話ではない。
熱しやすく、冷めやすい。
いつも、いつか来る終わりを思いながら人を好きになる。
推しがいた。何年もの間ずっと好きでいた彼との時間を、あっさりと手放した。公演の幕間に突如発表され日生劇場のフカフカの椅子でひとり発狂したという、あの公演のチケットももちろん抑えていた。炎上したわけでも、冷めたわけでもなく、今までもそういう生き方しかできなかった。
生き方というと大袈裟なような気がするが、オタクは人生だ。遊びではない。物心がついた時から私の人生の主役は他人だった。交わることのない他人への憧憬を抱きながら生きてきた。本来、娯楽や息抜きでありたいと思いつつも、それが原因でいつも病むので本末転倒である。
オタク、すぐ病む。
宝塚と出会ったことで、好きだった彼の優先順位は下がるどころか、消えて無くなった。ものすごく聞こえ良く言うとすれば、一途なのである。そこに後悔はひとつもなく、突然すぎることに周りの友人のほうが驚いていた。
しかし、幾度となくジャンル移動を繰り返し、めぐる季節とともに推し変をする女S。私にとっては慣れっこであった。
では何故今まで宝塚に出会わなかったか。避けていたのだ。出会ったら絶対にハマってしまう確信があったからだ。まだその時ではないと思っていた。それなのに、ちょっとだけなら…と興味と出来心で手を出してしまった。家族から「ついに辿り着いたか」と言われた。宝塚をなんだと思っているのか。その数日後から現在に至るまで、リビングのテレビにはもうスカイステージしか映らない。テレビの前では、母が歌い、弟が踊る。
宝塚しか見えていなかった。天衣無縫の極みである。
ここで重要なことは、なんと特定の推しが存在していないということだった。
ただ一人だけを選びたい私は、決めかねていた。
何故なら人が多すぎる。ありえないくらいに人が多い。しかもみんな顔がいい。その上顔がいいだけではない。決まるわけがない。
この人だ、という人に出会いたい。なるべく選択肢を増やそうとして、気になる生徒さんのお茶会に行ってみたこともあった。
そんなとき、ある公演。気になる人がいた。
何故彼女だったのか、理由は思い出せないが、何度目かに観た公演で「今日はどうしても彼女に注目したい」と思ってオペラグラスを傾けていた子の、その日は誕生日だったらしい。
帰りの新幹線で酒を煽りながら私は分かってしまったのだ。これは運命だ、と。
その手にはあまりにも好みドンピシャすぎる彼女のスチールがしっかりと握られていた。
酒に酔っているのか、さっき見た夢に酔いしれているのか、ほろ酔いの私が、彼女を応援しなくては、と思い込むにはこんなことで充分だった。
運命感じなきゃウソだよ、つんく♂もそう言っていたではないか。
私にできることは何もない。それでも彼女を好きになることは止められない。
こうして私の人生の主役は、彼女へと受け継がれた。
凛として気高い彼女はとても眩しく、目に写すだけで全てがいっぱいに満たされて、彼女と出会ったことが私の人生の正解の選択だったと分かる。
彼女に出会ったばかりの私は、知らないことだらけだ。つまり、知ることができることがたくさんあるということだ。なんと幸せなことか!何を見ても新鮮に感動できるなんて!
彼女を通してこれからも新しい景色を見る。
世界は美しく彩られる。
わたしはつくづく運がいいのだ。
きっかけはあまりに浅はかだった。というか、あまりにも薄っぺらい幕開けである。
しかしながら、出会ってしまった。
経験上、終わりが来ることはもう分かっている。
夢はいつか覚める。
それは私が冷めるときか、はたまた彼女が去るときか。
好きではなくなるまで、好きでいようと思う。
あー いとしいあの人、
お昼ごはん何食べたんだろう。